理事長所信

山田恭之

【はじめに】

 近年の国際情勢においては、地域的な紛争、テロや核兵器の拡散等が問題視される中、米ソ対立の冷戦時代とは異なり、ある意味では一層多様であり、予測困難な事が多い時代に直面しています。戦争の恐ろしさを風化させない事が、次の世代に向けて求められます。世界各地で自然災害による想像もつかないような大規模な災害が多発し、噴火に地震、巨大台風による洪水や竜巻など、自然の脅威を目の当たりにし、無力さを痛感させられ、地球環境の変化に対して待ったなしの状況であり、世界が同じ方向に向く時がきています。
現在の日本は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて活気を見せてはいますが、国民すべてが生活の中で好景気と実感出来るのはまだ先のように思われます。少子化が進み 世界でも類を見ない超高齢化社会となり、社会を支える若者は減少しています。問題は多方面において山積みではありますが、困難な時代だからこそ、我々青年が勇み立つ時なのです。乗り越えられない困難はこの世に存在せず、必ず乗り越えられます。青年会議所は、携わるすべての方に対し、「修練」「奉仕」「友情」の理念の下に意識変革、資質向上を促す団体であることは、過去の運動や事業を見ても明らかです。青年会議所運動を幅広く発信し、個々の成長を促し、明るい未来へと邁進していくことが必要です。青年会議所会員であることに誇りを持ち、志高く、夢を語れる明るい未来へと、リーダーシップを発揮していきます。

【新たな多くの同志を求めて】

 本年度、八王子青年会議所最大のテーマの一つとして、会員の拡大に取り組みます。約20名のメンバーが卒業する事を考えますと、今後の会の存続に関わる事に危機感を否めません。八王子青年会議所は創立以来、地域経済の要となる人材を多く輩出してきましたが、会員数は減少の一途を辿っています。会員数の減少とは即ち、私たちの行うべき運動が縮小していく事にほかなりません。
会員拡大とはまちづくりのきっかけでもあり、会員数とは、運動発信の広がりを示す指標であるという意識を、メンバー全員で共有し会員拡大に取り組む事が必要です。そのために、50年間受け継いできた会の良さをメンバー自身が再認識し、会を預かる我々一人ひとりが輝きを示し、学び舎の団体にするべく、楽しく参加したくなる組織づくりを行います。

【魅力ある八王子】

 本年度、八王子市は市制100周年を迎え、56万人を超える方が生活や働きの拠点としており、約2年前には中核市へと移行致しました。八王子で生まれ育った私は、安心できるまちで有り続けて欲しいと願ってやみません。
八王子は東京都の西側に位置し『住んでよし』『働いてよし』『学んでよし』『遊んでよし』の町は、鉄道や高速道路は東西南北に線や道を走らせ、ミシュラン三ツ星認定の髙尾山も有しており、近年は、町の活性化に取り組もうと、各種団体が様々なアイディアを出し、楽しいイベントが沢山催されております。私たちメンバーは、地域益に注目し、伝統や文化、地域の防災、地域活性につながる事に取り組み、感受性豊かな若者の積極的な交流や参加を促す事を軸に、地域市民が主体となる事業を展開していきます。

【森林パトロール隊結隊50周年】

 1967年10月15日に創設された八王子森林パトロール隊は、本年、結隊50周年を迎える運びとなりました。八王子市内の小学生を中心とする青少年たちが、桜の木を管理し、大自然の中で学びながら精神を鍛え、豊かな情操を育むことを目的として創設され50年間に多くの子供たちがこの学び舎で様々な体験や経験を積み重ねてきました。
現在の子どもたちを取り巻く環境は複雑多様化しており、ネットによるいじめなど、過去にはなかったような犯罪が起きており、青少年が健やかに育つ環境としては大変憂慮される状況です。時代が変われば問題点も変わりますが、お互いに思いやりの心を持ち、感謝の気持ちを持つこと、礼儀を学ぶ事の大切さは変わりません。だからこそ、自然豊かな高尾山を学び舎とする八王子森林パトロール隊が、いつの時代も必要であり、今後も多くの子供たちが髙尾山に敬意を払い、多くの事を学んで頂きます。また、結隊50周年を迎える節目の時を、子どもたちの豊かで自由なアイディアを具現化し、感謝の場を作り上げていきます。

【メンバーの成長を目指して】

 人が様々な経験を重ね、資質を磨くことは、個々の力を高め、表現力や発想力の広がりへ繋がります。何かを成し遂げた人の言葉には「チカラ」があり、説得力があります。私たちが更なる自信や高みを目指すには、学び、我慢し、勇気を持ち、伝える力が必要です。誰かがやるさ!ではなく、己が動き、己が状況を打開することで自己の自信となり、自らに還ってきます。
私たちメンバーが、今一度、学び舎として青年会議所運動に取り組む為には、多様な知識を学び、学んだことを活かせる様にしなくてはなりません。学びは人を豊かにさせ、喜びを与えてくれます。メンバー一人ひとりが、学んだことを活かし、リーダーシップを発揮していきます。

【円滑なJC運動】

 60周年という新たな目標に歩みを進めるには、より組織としての基盤を築く必要があります。現代社会において「故」ふるきを「温」たずねて「新」あたらしきを「知」しる。私たちは変わりゆく時代の流れに沿い、紡がれた歴史を学び、引き継ぐべきは引き継ぎ、変革を求めることには挑戦すべき組織であると考えます。
私たちの活動において不可避な会議運営をより円滑に行うためには、思いやりを持ってお互いの為に厳しく接します。会全体の情報発信を対内外に示し、会の盛り上げに寄与します。また、これからの組織が円滑に且つ円熟に成長を遂げていくために、私たちの最大の理解者でもあり、今までの歴史を紡いでこられた先輩諸兄との交流をより深めていきます。

【最大の発信の場を活かして】

 私たちの運動は地域社会との連携が必要です。八王子をよりよくしたいとの気持ちから、50年間にわたり継承されてきました。私たちだけでなく、その運動に賛同を頂いた行政をはじめ関連諸団体、多くの方々にお支えを頂いたからこそ、運動を行えている事に感謝の意を表します。
これから先も、JCだからできること、JCだからしていくことに、5年10年先を見据え、若者らしい発想で地域社会の先駆けとなれるように、八王子青年会議所全メンバーが一致団結して挑んでいきます。

【結び】

 私の好きな言葉に「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」ということわざがあります。どんなことでも強い意志を持って取り組めば必ずできると、つい弱気になった時など、自らを奮い立たしてくれます。また、「笑う門には福来る」も、私にとって力を与えてくれ、辛い時にほんの少し無理をして笑うと気持ちを上向きにさせてくれます。
私は、青年会議所運動を通じて、互いに影響を与え、尊敬し笑いあえる大切な多くの仲間との御縁を頂くことができました。大切な仲間と協力して、大好きな町である八王子をもっと好きになるために知恵を出し合い、運動を展開していきます。結びになりますが、一般社団法人八王子青年会議所 第52代理事長の重責を与えて頂きました先輩諸兄とメンバーの皆様に感謝を申し上げます。行政・関連各諸団体の皆様には、今後の運動を通じて感謝を行動でお返しさせて頂きます。本年度も明るい豊かな社会の実現のため、次代の明るい未来を築くため、変革に挑んでいく事を皆様に御誓い申し上げ、理事長所信とさせて頂きます。

一般社団法人八王子青年会議所
第52代理事長
山田 恭之


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